ファンクショナルという社名

ファンクショナル(functional)は「機能的」という意味です。ソフトウェアエンジニアにとっては馴染みのある単語でしょう。 ソフトウェア開発においては、サービスや製品に求められる要求や要件を明確化する際の重要な観点である

  • 機能要求 (functional requierments)
  • 非機能要求 (non-functional requierments)
  • 機能性 (functionality)
などとして一般に用いられています。また、
  • 数学での「関数」
でもあり、
  • 機能美 (functional beauty)
  • 機能的アプローチ (functional approach)
などとの連想があります。

単に「機能(function)」ではなく、機能が果たせている状態、機能が目的に適っている状態を「機能的(functional)」と呼んでいます。 辞書によると、「function」の語源は「なしとげること」であり、「al」は「…のような」や「…の性質の」といった形容だそうです。 「functional」は「なしとげるという性質を持っていること、特定の要件を達成するのに必要十分な性質をもっていること」 となります。

  • 機能的である
  • 機能を果たせる
  • 機能本位である
  • 目的に適っている
  • 実用的である
といった意味になります。

ファンクショナルの意味を単に「機能的である」とするのではなく、 「機能が果たせている、機能が目的に適っている状態」と考えていただけると、ファンクショナル社の意図に合致します。 機能構造化の手法を絶対的に推奨するということではありませんし、小役人的な集団ということではありません。 また、設立準備の時期に、ナショナル社がパナソニックになり、ラショナル社がIBMに吸収されたことも、ショナル系のネーミングを選択した理由の1つです。

ソフトウェア開発での分析・設計手法には、ダイクストラの提唱から始まる伝統的な機能構造化の手法と、 90年代後半から台頭してきたオブジェクト指向の手法があります。 オブジェクト指向の手法では、UMLを用いたモデリングでシステムの要求や構造を可視化する技法を用いて、 ユースケースドリブン(利用者がどのようにシステムと対話・やり取りを行うかを重視するというアプローチ)で進められます。 ただ、オブジェクト指向やユースケース分析は機能を抽出するための1つの技法に過ぎないものです。 ビジネスのゴールや目的を達成するために担うべき機能(組織としての機能、ITシステムとしての機能、 それらを総合したサービスとしての機能)を正しく抽出し、正しく実現するためには、1つの技法だけでは十分ではありません。

ファンクショナル社は、基本としてオブジェクト指向をベースとしますが、そこで抽出すべき機能を重視しています。 その機能がお客様のニーズに合致し、ビジネスとしての目的を果たせているかどうかを重視します。個々の技法に捉われません。 ファンクショナル社は、機能的アプローチによって、ビジネスアナリシス領域を重視し、 企業にとってビジネスにとって真に必要な戦略的なサービス機能の抽出と構築をご支援いたします。

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